まずは小屋裏を点検します。雨漏れや梁や桁の以上はありませんでした。
続いて床下の状況です。以前シロアリの被害があったようですが、現在は問題なし。
柱脚部分の確認です。腐れやシロアリ被害が無いかを確認して補強を進めます。
現在の壁の中の状況確認。
柱脚部分の金物補強です。
同じく、柱頭部分の金物補強。
壁の中の補強を済ませて、表面にアラテクトシートを張ります。
所定のビスできっちり留めつけた上で・・・
全体の長さや、
ビスの間隔などを計測します。
仕上げは元の聚楽塗り壁でフィニッシュです。
今回は漆喰壁もあったので左官さんの工事が多かったです。
昭和38年建築の平家建て住宅、築56年ということもあり構造的にはかなり脆弱な状態でした。とは言え、当時の高い技術を垣間見る素敵な趣ある住宅でした。熊本市の耐震診断士派遣事業(補助事業)にて耐震診断にお邪魔して、診断結果をご報告したお宅です。その後、耐震化工事について、どんな風に耐震化を行えばいいの、どこまで補強すればいいの、工事期間は?工事費はどれくらいかかるの・・・、などなど一つ一つ解説させていただきました。工事費について補助金の活用で実質の負担額は少なくて済むこと、補強カ所の範囲やその工事期間中の暮らし方など、不安に思われていたことがわかったことで安心して工事のご依頼をいただきました。熊本市の補助事業としては「設計施工一括」というタイプの補助事業を利用、補助金の受領に必要な手続きなども全面的にサポートさせていただきました。耐震診断から耐震化工事まで合わせて、補助金活用で100万円の負担軽減ができました。
*掲載の写真は今回の工事の一部分です。補強した壁は15カ所程度、仕上げは当時の雰囲気を活かすように、左官工事がメインになりました。