正面の窓右側が補強をする壁です。
補強後は杉板張り。もともとビニールクロスだったところにワンポイント。
別の場所ですが、壁を解体し内部の確認。築浅の住宅なので筋交いサイズも規定通りでした。
こちらの壁にもしっかり筋交いが入っていました。ただし、それだけでは耐力不足なので補強します
黄色いシートが補強材であるアラテクトシートです。
壁面の補強の前に柱の足元、柱脚部分に金物を取付けます。柱の引き抜き力を抑制します。
柱頭部分も同じく金物補強します。柱が梁や土台から抜けることで建物の倒壊に繋がります。
床面から土台までの距離にも決まりがあるので、ルール通りかどうかの確認です。
アラテクトシートを張って。
取付け寸法の確認。
壁の補強が必要ないところは、柱頭柱脚の金物だけ取付けます。
リビングは内装クロスも同時に一新、もう補強したところが分かりません。
平成4年建築の2階建て住宅、築浅なので比較的構造はしっかりしていました。それでも、現在の構造基準に当てはめると耐力不足な部分があった住宅です。熊本市の耐震診断士派遣事業(補助事業)にて耐震診断にお邪魔して、診断結果をご報告したお宅です。その後、耐震化工事について、どんな風に耐震化を行えばいいの、どこまで補強すればいいの、工事期間は?工事費はどれくらいかかるの・・・、などなど一つ一つ解説させていただきました。工事費について補助金の活用で実質の負担額は少なくて済むこと、補強カ所の範囲やその工事期間中の暮らし方など、不安に思われていたことがわかったことで安心して工事のご依頼をいただきました。熊本市の補助事業としては「設計施工一括」というタイプの補助事業を利用、補助金の受領に必要な手続きなども全面的にサポートさせていただきました。耐震診断から耐震化工事まで合わせて、補助金活用で100万円の負担軽減ができました。
*掲載の写真は今回の工事の一部分です。補強した壁は10カ所程度、同時に内装のリニューアルも行いました。