第2回 「耐震診断」
熊本地震後、また地震がきたら自宅は地震に耐えることができるのか?
そのような不安を持っている方が多いのではないかと思います。
私も自宅が2年前の地震では耐えたものの、
「もしまた大きな地震がきたら今度もまた耐えてくれるだろうか?」
「2年前に何かしら損傷を受けて今度は耐えることができないかもしれない。」
など、そんなことを考えてしまいます。
そんな不安を抱えている方々に、今回は「耐震診断」についてお伝えします。
改めまして、こんにちは。総合テクニカルサポーターの片山です。
「耐震診断」とは、既存の建築物で旧耐震基準で設計され耐震性能を保有していない建物が現在の新耐震基準での耐震性があるかどうかを調査することです。
ちなみに旧耐震基準とは昭和56年6月1日以前の基準で、昭和56年6月1日の建築基準法改正により新耐震基準が設けられました。
さらに木造住宅については平成12年6月1日に耐震基準が改正され、建物をより強固にする基準が制定されました。
耐震診断の方法には3種類あります。
①「誰でもできるわが家の耐震診断」
一般の人々が自分で自宅の耐震性を調べたい場合の簡易的な診断法です。
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/files/2013/11/wagayare.pdf
②「一般診断法」
耐震補強などの必要性の判定を目的とした調査です。
建築士あるいは工務店の設計担当者などが調査を行います。
詳細な検討を行うのではなく、壁の強さ及び配置・劣化度など、目視・非破壊による調査です。
③「精密診断法」
補強の必要性が高いものについて詳細な情報に基づき、外装材の引き剥がしなどを実施することによって、より正確に補強の必要性の診断を建築士が行います。
まず、「誰でもできるわが家の耐震診断」を行なっていただき、もし耐震性で心配なことがあれば、専門家に耐震診断を依頼されるといいかと思います。
熊本県及び熊本市では耐震診断士派遣事業を行ってますので、ぜひこちらの事業を利用されることをおすすめします。
(※受付期間が決まってます。詳しくはそれぞれの担当窓口にお問合せください。)
○熊本市以外にお住いの方:(一財)熊本県建築住宅センター
http://www.bhckuma.or.jp/?page_id=1690
○熊本市にお住いの方:都市建設局 建築住宅部 建築政策課
http://www.city.kumamoto.jp/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=2842&class_set_id=2&class_id=304
旧耐震基準で建てられた家も新耐震基準で建てられた家も、月日が過ぎていけば劣化も進んでいき、新築当時と同じ性能ではなくなっていきます。
新耐震基準が制定され37年たった今、新耐震基準だから大丈夫とも言い切れません。
特に熊本地震が原因で家のどこかが損傷を受けているかもしれません。
まずは、家の今の状態を知ることが大切だと思います。
安心して住み続けるために耐震診断を受けてみられてはいかがでしょうか?
下記項目に該当される方は耐震診断をお勧めします!
□昭和56年5月以前に家を建てた
□増築した
□大きな吹き抜けがある
□中古住宅を購入した
□リフォームを考えている
□大きな災害にあった
※こちらのサイトでも耐震診断・耐震改修の資料を確認できます。
https://kumamoto-taishin.com/flow/
熊本でも震災後、耐震診断を受けた方がたくさんいらっしゃいます。
いつくるかわからない災害に備えておくことも大切なことだと思います。
県内市町村別の耐震診断申請件数(平成30年7月末時点)
ご相談はこちらまで!耐震診断も耐震リフォームもご相談ください!
メールでもご相談を受付しております。
↓
熊本耐震改修研究所
Tel:0968-41-8009
https://kumamoto-taishin.com/contact/
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